購入動機
以前からスマホのイヤホンジャックの出力がハイレゾ対応しているかRMAAというアプリを使用して測定していていたのだがPCを買い換えたら
- 音声の入力端子がマイク入力しかなくなった
- RMAAが起動しなくなった
という状況で測定が出来なくなってしまった。入力端子に関してはPCの購入時にライン入力があることを確認したのだがRealtek Audio Consoleで確認するとマイク入力しかない。サポートに問い合わせたらWebサイトの記載ミスとのこと。これだけならイヤホン出力・マイク入力の変換コードを調達すればなんとかなりそうだったがRMAAが起動しないとどうにもならない。原因はRealtekのドライバーっぽいのだが。オーディオインターフェースを使えばなんとかなるかもと思ってはいたが入力96kHz・ライン入力に対応しているものはざっと探した感じ2万円くらいしていた。RMAAのためだけに2万円は痛いと思って諦めていたのだが最近、検索し直したらこのAMS-22を発見。ヨドバシで9,900円でポイント10%。
ただオーディオインターフェースを使えばなんとかなるだろうというところにもう少し裏付けが欲しい。何かないかと考えたところ、イヤホンマイク対応のType-C・3.5mm変換アダプターが動作原理は同じではないかという結論に。Googleの変換アダプターをPCに刺してサウンドの設定からType-Cアダプターを録音の規定のデバイスに設定してRMAAを起動。無事に成功した。失敗しても9,900円なのでさっそく購入。DTMも配信もやらないのにオーディオインターフェースを購入する阿呆もなかなかいないではないだろうか。
主なスペック
- サイズと重量:幅68.0mm x 奥行き57.7mm x 高さ46.0mm、重さ85グラム
- 入力:マイク/ギター、LINE(3.5mm)
- 出力:TRSフォンジャック、3.5mmヘッドフォンジャック
- 電源:Type-Cバスパワー、電源専用Type-C
スマホと違って勝手がよくわからないので詳細は公式サイトAMS Series | ZOOMを参照してもらいたい。
接続した結果
接続してみた結果、無事に動作した。ただ入力ゲインが少し低いか?ライン入力のゲインは固定なのでこのレベルだと測定出来ないスマホがあるかも。Xperia 10 VI XQ-ES44を前のPCで測定した結果とAMS-22経由で測定した結果は以下の通り。
その他の気になったポイントとしては
- 周波数特性は少し垂れるのが早いが高域まで綺麗に出ている。
- ノイズレベルが低いためかダイナミックレンジの評価がいい。入力レベルが下がるとダイナミックレンジは悪化していたのだが。
- Stereo crosstalkの評価がよくない。本体が小さいため?AMS-22側の問題?
前のPCとの測定結果とはこのような違いがあるがスマホのイヤホンジャックがハイレゾ対応しているかを確認するのが目的なので細かい違いは問題ない。
そして早くもやらかしている端末を見つけたようでarrows We2 M07はYouTube Musicでハイレゾ出力が出来ていたのだがAMS-22で測定したところ20kHzちょいまでしか出力されていない。arrows We2 M07の問題かYouTube Musicかはもう少し調べないとわからない。
今のPCのオーディオ性能
今回の調査の中で今のPCのオーディオ性能があまりよくないことがわかってしまった。前のPCのチップセットはZ170でオーディオのオンボードチップはおそらくALC1150、今のPCのチップセットはB860でオーディオのオンボードチップはおそらくALC897(いずれもChatGPT調べ)。サウンドの設定のライン出力のサンプリング周波数で見ても前のPCは384kHzまで設定出来たものが今のPCでは192kHzまでしか設定できない。マザーボードメーカーのサイトでもそれっぽい製品のページでオーディオ用のコンデンサの自慢があったものが見当たらない。ChatGPTの回答でもPCBの分離、使用コンデンサ等でZ170の方が優れていると。既に前のPCは手許にないので聴き比べることができないので違いがあってもわからないのだが情報として知ってしまうとやはり気になる。デジタル部分の384kHzと192kHzは聴き比べてもわからないのだがコンデンサ等のアナログ部分は聴き比べるとわかってしまうくらいの差がある可能性はある。
1週間使って見て
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