懲りもせずにカーナビアプリの模索。今回はNAVIelite(ナビエリート)とAndroid Auto。そもそもは純正のカーナビは有料道路と一般道の塗り分けが出来ないのでAVIC-MRP660を付けたが通信が3G回線オンリー、バッテリー等劣化、メーカーの体力低下に伴うサービス維持のリスク等があるということで代わりになるものを見つけておきたいというところ。カーナビタイムは地図の施設情報に問題があることがわかったのでそれが直るまでは使う気になれない。一応メーカーからは調査するという回答が出ているが。ということで今回は以下の2つをチェック。この2つを選んだ理由はトンネルに対応しているため。GPSのみの時代からカーナビを使っている者としてはトンネルで止まる=都市部の高架下で止まるという事でそれでは使い物にならないという感覚。他にYahoo!カーナビもトンネル対応をしているが広告がうるさいとのことなので当面は保留。カーナビアプリとしてはゼンリンのものもあるがトンネル対応をしていない模様。ゼンリンはカーナビ用に地図を提供しているがトンネル対応は車の挙動を察知する能力が求められ、これは圧倒的な実車での経験が必要と思われるのでゼンリンとしても対応が難しいのかもしれない。そういう意味ではドライブネットとNAVIelite(ナビエリート)以外はよく対応したと思う。
NAVIelite(ナビエリート)
割と早くからトンネル対応を打ち出していて気にはなっていたのだが年額3,800円に躊躇していた。現在は月額400円も選べるのでちょっと試すという事が可能となった。最近の情報が少なくどこまでのことが出来るのか使用してみないとわからない。
- 目的地の設定
五十音順のキーボード。文字を入力していくと候補が絞られるので入力出来る文字が減るタイプ。BMWの純正と同じ。このタイプ、施設の正式な名称を覚えているときはいいが曖昧な検索が出来ないのが難。目的地の電話場号がわかっているのであれば電話番号を使用した方がよさそうだが大抵は電話番号など覚えていない。 - ルートの質
それほどトリッキーなルートは引かないが途中に細街路を含むルートを引く。それでも今回はすれ違えるルートなのでよしとするか。カロッツェリアの場合はかなり困難なルートを引くことがあるのでそれに比べたらまとも。まあ、中身はトヨタの純正ナビとほぼ同じだから。 - 渋滞情報
プローブ情報を取得しているという情報がないからVICSのみか?。 - 地図の表示
ルートの色塗りが有料道路と一般道で同じ。BMW純正のナビのここが許せなくて他を探しているのに。設定で変更出来るのだろうか?また画面が横画面専用というのもマイナス。ヘディングアップで使用する場合は縦画面の方が進行方向の情報が多いので使い易い。地図上に表示する設備のタイプは5種類まで。GS、コンビニ、レストラン、駐車場、銀行、郵便局のうち5つが選択可能。他に全ジャンルというところから詳細な施設(例えば出光のGS)を選ぶことも可能だがそれも含めてとにかく5種類しか表示出来ない。地図自体は見辛いと感じなかった。 - ルート案内の質
曲がる直前での案内が欲しいかも。設定で変更出来たような気がする。 - トンネルの対応
完全ではないもののある程度はついてくる。圏央道の内回りのトンネルはほぼ大丈夫だったか。箱根の乙女トンネルはNGだったが。 - 総合的判断
文字の入力とルート案内の色塗り以外は悪くないと思う。色塗りは以前は出来ていたらしいので設定で変更出来るかも。問い合わせだな。
Android Auto
初期の頃は車側に対応する装備が必要だったが最近は端末単体で利用可能となっている。
- 目的地の設定
日本語入力はスマホの入力機能をそのまま使用。出てくる施設も問題がない。 - ルートの質
国道から少しそれて戻るルートとかUターンするルートなどを引いた。先日の地図を独自のものにした影響だろうか?車用のルートというより自転車用のルートのような感じでもある。 - 渋滞情報
これは赤色が渋滞?近所の道路が赤くなっているがそこは渋滞していない。自転車や徒歩の速度も拾っているのではないか? - 地図の表示
こちらもルートの色塗りが有料道路と一般道で同じ。外国ではそれが標準なのか?あまり車専用という表示ではない。コマ図のような表示も出来るのだろうか? - ルート案内の質
元々、車側に装備(ディスプレイ等)があることを前提に開発されたためか本体のみでは案内表示がわかりにくい。7インチのタブレット等であれば変わるのだろうか?音声の案内はいいと思う。 - トンネルの対応
こちらもまあまあついてくる。Android Autoに対応した車と接続すると車速を車から取得するようなので更に精度が上がるかも。 - 総合的判断
装備のある車と接続しないと実力を発揮出来ない感じ。今のままではスマートフォン単体でカーナビとして使うのは厳しい。これで足りるという人はカーナビに対する要求がそれ程高くないのだろう。
NAVIelite(ナビエリート)はカーナビ専用機からの移植ということでやはり使い易い。変にスマホ向けに振ってしまって本質を見誤っていそうな部分が出てきているのは気になる。あと、車速は何らかの形で端末に取り込めるよう標準化を図れないのだろうか。Bluetoothに専用のプロファイルを用意するとか。加速度センサーだけでは厳しいと思う。ちなみに速度の検知に大事なのは加速度センサー。ジャイロは向きのセンサーなのでアップダウンによる距離の誤差の補正には役に立つがメインはあくまでも加速度センサー。カーブはマップマッチングで補正出来るはず。コンパスはカーナビ目的では繊細過ぎてノイズにしかならなさそうなので不要。それからカーナビ目的で使用するならセンサーの質が一定のiPhone、iPadの方がAndroidより向いている。ちなみに自分の場合、車速の入力なしでトンネル内の自車位置が一番正確なのはAR-G100A(セルスターのレーター探知機)。Gセンサー+ジャイロセンサー+気圧センサー搭載。両面テープで貼り付けてあるのも効いているかも。