スペック
先日、Xperia Ace II(SO-41B)との比較を書いたが主要なものを再度書き出してみる。
サイズ:約148mm x 約71mm x 約9.4mm
重量:約160g
バッテリー容量:3600mAh
USB PD:非対応
ディスプレイ:有機EL、HD+
CPU:Snapdragon 460、1.6GHz+1.8GHz
最大送信速度:50Mbps
最大受信速度:150Mbps
FMラジオ:対応
カメラ:約1310万画素、F値1.8、1/3.06インチ
ハイレゾ:対応(イヤホンジャックあり)
MIL規格:23項目対応
購入動機
arrows Be3のセキュリティパッチ、6月が最後の予定だしPixel 4aやAQUOS sense5Gを使用しているとさすがにSnapdragon 450のarrows Be3ではモッサリ感があるし。じゃあPixel 4aやAQUOS sense5Gを使えばいいじゃないとなるのだがPixel 4aは会社にあるSuicaリーダーとの相性が悪いしAQUOS sense5Gは重い。「arrows Be4 Plus (F-41B)」は価格も安いのでダメ元で購入してみた。ちなみに料金プランは変更なし。
バッテリー
自分の使い方(通勤時に音楽等再生(2時間)、昼休みにTwitter(20分))では十分1日持つ電池長持ち充電をオンにしてMAXを85%にしても問題ない。。
性能
画面タッチにたいするレスポンスはいい。Pixel 4aとほぼ同じ。AQUOS sense5Gがほんの少し劣りarrows Be3はワンテンポ遅れる。ただまだアプリを全部詰め込んでいないので。ベンチマークのスコアでは「arrows Be4 Plus (F-41B)」で使用しているSnapdragon 460はarrows Be3で使用しているSnapdragon 450より5割増し程度の性能。Pixel 4aのSnapdragon 730GやAQUOS sense5GのSnapdragon 690 5Gよりは4割ほど落ちる。ただ画面タッチへのレスポンスはSoCの性能だけでなく画面パネルなども影響してくるだろう。そういえば「arrows Be4 Plus (F-41B)」のディスプレイはHD+とarrows Be3のFull HD+より劣る。が、見た感じ違いはわからない。ディスプレイを撮影した感じはこんなところ。
「arrows Be4 Plus (F-41B)」とarrows Be3の画面比較
サイズ感
「arrows Be4 Plus (F-41B)」のサイズは約148mm x 約71mm x 約9.4mmとarrows Be3やPixel 4aより少し大きくAQUOS sense5Gとほぼ同じ。ノギスで幅を測ったところケース無しの状態で71.5mmなので実際にはAQUOS sense5Gより少し幅があるくらい。ただし持った時のサイズ感はAQUOS sense5Gの方が大きい。重量と形状の違いだろうか?「arrows Be4 Plus (F-41B)」もarrows Be3ほどではないが背面はラウンドしている。それにたいしてAQUOS sense5Gは角張っている。
操作性
これは「arrows Be4 Plus (F-41B)」とarrows Be3の比較というよりAndroid 11とAndroid 10の比較という面が強いか。11に慣れてしまうと10は使い辛い。特にアプリ一覧の表示や戻る操作。
カメラ
センサーだけでいえばarrows Be3の1/2.5インチ・約1220万画素・裏面照射積層型に対して1/3.06インチ・約1310万画素・裏面照射型とここも劣化している。まあスマートフォンのカメラに何を求めるかという話にもなるが。機能面でもAIシーン認識が自動シーン認識になり花火やイルミのシーンは消えたかも。ハイスピード動画も消えた?もっともこのような機能、自分では使っていなかったというのも事実ではあるが。
Exifの書き込みも少し変かな?夜景モードで撮影したのに撮影シーンタイプが「標準」のまま。F-02Lは「夜景」になる。まあF-02Lも撮影モードの情報がなかったりHDRの際はExifの情報量が減ったりしているので全てでF-02L>F-41Bではないけど。
撮影して違和感を感じたので他機種と撮り比べをしてみた。画質がどうのという以前に色合いがおかしい。常におかしいわけでもなさそうなので条件があるか?とりあえずFCNTとドコモのツイッターアカウントには投げておいた。
F-41B / ノーマルプログラム / 3.6mm(換算27mm) / 1/204 / F1.8 / +0.0EV / ISO100 / F-41Bのカメラ画像
F-41B / ノーマルプログラム / 3.6mm(換算27mm) / 1/181 / F1.8 / +0.0EV / ISO100 / F-41BのPhotoshopカメラ画像
F-02L / (ノーマルプログラム) / 3.9mm(換算24mm) / 1/250.8 / F1.9 / +0.0EV / ISO050 / F-02Lのカメラ画像
iPhone 7 / ノーマルプログラム / 4.0mm(換算28mm) / 1/360 / F1.8 / +0.0EV / ISO020 / iPhone 7のカメラ画像
Pixel 4a / ノーマルプログラム / 4.4mm(換算27mm) / 1/977.5 / F1.73 / +0.0EV / ISO056 / Pixel 4aのカメラ画像
SH-M17 / ノーマルプログラム / 3.4mm(換算24mm) / 1/100 / F2.0 / +0.0EV / ISO051 / AQUOS sense5Gのカメラ画像
P710 / ノーマルプログラム / 4.7mm(換算27mm) / 1/494 / F1.79 / +0.2EV / ISO100 / Rakuten Handのカメラ画像
F-02Lとの撮り比べを何枚か追加。
F-41B / ノーマルプログラム / 3.6mm(換算27mm) / 1/1276 / F1.8 / +0.0EV / ISO100 / F-41Bのカメラ画像2
F-02L / (ノーマルプログラム) / 3.9mm(換算24mm) / 1/1601 / F1.9 / +0.0EV / ISO050 / F-02Lのカメラ画像2
これはそれ程おかしくない。むしろF-02Lの方が白飛び気味か。
F-41B / ノーマルプログラム / 3.6mm(換算27mm) / 1/897 / F1.8 / +0.0EV / ISO100 / F-41Bのカメラ画像3
F-02L / (ノーマルプログラム) / 3.9mm(換算24mm) / 1/1601.1 / F1.9 / +0.0EV / ISO050 / F-02Lのカメラ画像3
これはもおかしくない。どっちの色が本物に近かったっけ?やはり3機種以上で取らないとダメか?F-41B、青っぽくなる傾向か?
F-41B / ノーマルプログラム / 3.6mm(換算27mm) / 1/60 / F1.8 / +0.0EV / ISO125 / F-41Bのカメラ画像4
F-02L / (ノーマルプログラム) / 3.9mm(換算24mm) / 1/60 / F1.9 / +0.0EV / ISO050 / F-02Lのカメラ画像4
最初の花を再度撮影。やはり青いな。
結局、特定の被写体のみおかしいという感じかな。撮影時に気がつくレベルなのでおかしいと思ったら露出/ホワイトバランス調整をオンにして撮り直せばよさそうだがそこまでやる写真を撮る端末じゃないかな。なお、自動シーン認識といっても公式サイトにある人物、夜景、逆光/HDRしかないので最初から自動シーン認識を使わないというのもありかも。ただHDRを適用したくてもボタン一つというわけにはいかない。いっそのこと別のカメラアプリを使うか(カメラに拘る機種じゃないって)。
自動シーン認識でも最初の画像ほどインパクトのある色ではないが実際よりはかなり青い。薄曇りの天気だったがホワイトバランス・曇天が一番現実に近い感じか。結局、ホワイトバランスの選択が正しくない、晴天時の色調整がおかしい、のどちらかか、あるいは両方か。
標準のカメラアプリとLightroomモバイルでDNG形式で保存して現像したものの比較。現像はお手軽にやってみたものなのでちゃんとやればもっといい仕上がりになるかも。ただ、カメラに拘るならそういう機種を選んだ方がいいと思う。
F-41BのちょっとダメなところはカメラAPIでBACKカメラの画像サイズが最大Full HDになっていること。FRONTカメラはもっと大きいサイズなので設定ミスではないかと思われる。これはファームウエアのアップデートでなんとかならないものかと。そこがちゃんとすれば標準のカメラアプリを使用せずLightroomのカメラ機能で全てまかなうという使い方も考えられる。なお、DNG形式で出力する場合は最大サイズで出力される。
無謀にもZenfone 8との比較をしてみた。明るければそんなに変わらないだろうと思ったがそんなことはなかった。等倍で確認するとよくわかるのだが草の詳細がつぶれてモヤモヤしてる。そういえば建物ばかりでこういう被写体は撮ってなかったか。
(2022.01.22追記)よくカメラアプリを変えると写真がよくなるというがカメラAPIの構造としてはシーンモード等を渡してJPGかDNGを受け取るだけなので色合いはともかくこの手のつぶれは受け取ったJPGの品質をさらに落としている場合を除いてアプリの変更ではどうにもならない。DNGを受け取ってJPGにしているアプリがあれば別だがDNGからJPGにするには細かい指定が必要なのでそこまでやるアプリはないだろう。保存にも時間がかかるし。ということでF-41Bの場合はLightroomモバイルでDNG保存した上でJPGにした方がよさそうである。なお、Lightroomモバイルに関してはLightroomモバイルのカメラ機能 に纏めた。
2022/07/28よりAndroid 12へのバージョンアップ開始。セキュリティパッチは6月に。バージョンアップ開始までの間、セキュリティパッチの更新が停止していたがAndroid Enterprise Recommendedを謳っているのだからそこはちゃんとして欲しい。6月パッチだと8月末には次のパッチを出す必要があるが間に合うだろうか?Android 12になって感じたのは以下の点。