収益化の手法
サイトの閲覧を収益に繋げる方法としては以下のものが考えられる。
広告
広告にはタイプが二つある。一つはGoogleアドセンスのようなターゲティング広告。もう一つは特定の商品を宣伝するアフィリエイト。前者のメリットとしては自動的に広告が配信されるので一度リンクを設定すると後は何もしなくてもよいというところ。デメリットとしては意図しない広告(特に詐欺広告)が表示される場合があること。自分のサイトを見に来てくれた人が被害にあうのは許しがたい。一方のアフィリエイトは宣伝した商品が販売されなくなる等でリンクが発生するので定期的にメンテナンスが必要。宣伝した商品以外が売れたりして思った以上の収入になることもある。自分がいいと思う商品を宣伝するのはアフィリエイトの本来の姿ではあるが売り上げの為に何とも思っていない広告を貼るのもいかがなものかと思う。どちらのタイプでもトラッキングが必要だが最近は広告を表示するためのトラッキングがプライバシー保護の観点から問題視されているのでブラウザの標準設定がトラッキングを許可しない等、トラッキングそのものが難しくなってきている。どちらかというとターゲティング広告の方が影響が大きいか?Googleは今後商売が難しくなりそう。自分のサイトでは広告全体の扱いをやめていく方向だったが今回の記事を書いていく中で少し考えが変わった。
課金可能なプラットフォーム
課金してくれた人にIDとパスワードを発行するタイプ。通常のサイトでお手軽にできるのは現状ではnoteくらいか。お手軽だが表現出来ることがプラットフォームの制限を受ける。まあ現状でも十分な気もするが。普通のWebサイトにベーシック認証をかけて、みたいな方法もなくはないがパスワードの即時発行が出来ないと厳しい。
投げ銭
見るのは自由、気に入ったらお支払い下さいというタイプ。支払いに関しては
- 銀行振込
口座番号、口座名義人を晒す必要がある。振込入金専用のバーチャル口座を利用すれば本来の口座番号は晒さなくても大丈夫。振り込む側も自分の氏名が伝わるので心理的ハードルが高いかも。 - PayPal.Me
2018年4月からサービスが開始された。支払い方法として「個人間の支払い」と「商品およびサービス」がある。前者は手数料が無料だが投げ銭的な使用方法の場合は手数料がかかる後者を選ぶ必要があると思われる。前者で行った場合、後で手数料を請求される模様。受け取った金額はPayPalでの支払いに使用できるが国内の店舗だとPayPalでの支払いが可能なところが少ない。現金化も可能だが手数料がかかる。 - Kyash等
有名どころだとKyash、PayPay、LINE Pay、Ofuseあたりか。事業者によって現金化出来るところと出来ないところがある。
法律面での話
お金の授受が発生するとなると法律面での話は避けられない。個人的な見解を述べるが確実なところは税務署等に確認してもらいたい。申し訳ないが自己責任…
- 前払式支払手段第三者型発行者、資金移動業者
たまにサイトの収益化には前払式支払手段第三者型発行者や資金移動業者の登録が必要と書いてあるサイトがあるが自分が書いた記事でお金を貰う分には不要なはずである。これらはお金をやり取りするプラットフォームを提供する側、すなわちPayPalやKyash等に要求されるもの。ちなみにPayPalは両方とも登録済み、Kyashは前者のみ。違いは前者は換金不可能、後者は換金可能。なので前者の方が本人確認が緩い。 - 特定商取引法
いわゆる通販サイトによく書かれてるやつ。これが必要か否かはどのような方法で受け取るかによる。広告の場合は収益は広告主から貰うのでとくに関係ない。課金可能なプラットフォームの場合は方式によりそうだがnoteは必要と言われた模様。これはnoteはクレジットカードの決済用リンクの仕組みを用意しているだけで記事の作成者が直接代金を受け取っているという解釈と思われる。投げ銭も銀行振込は同様、PayPal.Meも支払い方法を「商品およびサービス」としている以上、同じと思われる。それに対してKyashはサイトの閲覧者がKayshのポイントを購入して渡すという形になるので特定商取引法の対象になるはKyashでありこちらはポイントを受け取っているという立場になる。資金移動業者の登録もしているLINE Payだとどうなるのかな? - 税金
ポイントでも雑所得というのがほぼ確定しているようなので税金はかかる。すなわち確定申告が必要。とはいえ年間20万円以下ならば申告不要。気をつけなければいけないのは年間20万円以下ならば確定申告は不要だが他の理由(医療費控除等)で確定申告をする場合は「全ての所得」の申告が必要になるというところ。
やるなら何がいい?
以上を踏まえて自分の場合は商品紹介型のアフェリエイトとKyashによる投げ銭を使用することにした。バーチャル口座もPayPal.Meも使える状態にあるがやはり特定商取引法がネックに。LINE Payだと個人間の同意が必要ということであくまでも送金という扱いの模様。KayshとPayPay等の比較では自分がKayshしか使っていないので。PayPayはリアルカードがないし差額をカードでというのが出来ないのが…。このあたりは利用ユーザーの多さとそのプラットフォームの使いやすさ等からの判断になる。Kyash、還元が改悪されたのがなぁ…