電子書籍
電子書籍、だいぶ増えてきたけどイマイチな感じ。現状、大きな問題が二つあると感じている。
- 電子書籍サイトが閉鎖したら本が読めなくなる。
- 紙媒体がないのに紙の書籍と価格が同じ。
紙の書籍も永遠ではないが読めなくなるのは紛失、破損等の自責によるもの。それに対して電子書籍はサイトの閉鎖という他責で読めなくなる。これでは安心して電子書籍を購入できない。価格に関しては最近では割引される書籍もあるが全てではない。
こんな制度はどうだろう?
そこでちょっと考えてみた。こんな制度はどうだろうか?
- 出版業界でユーザーが各電子書籍リーダーサイト(アプリ)に登録可能な共通IDを発行しユーザーはこれを取得する。
- ユーザーは電子書籍リーダーサイト(アプリ)に共通IDを登録する。
- 書籍を購入した場合、共通IDにISBN+売り上げ伝票Noを紐付け出来る。
- 電子書籍リーダーサイト(アプリ)を移っても共通IDに紐付いているISBN+売り上げ伝票Noの書籍はダウンロード可能。これによりを紛失しない限り書籍を読むことが可能となる。
- 書店で紙の書籍を購入しても売り上げ伝票Noは発行される。つまり紙の書籍を購入すると自動で電子書籍のバックアップが利用出来る。
- 電子書籍の売価は原則紙の20%オフ。紙が不要な人は安く購入できる。
- ISBN+売り上げ伝票Noが最初に登録された電子書籍リーダーサイト(アプリ)は価格の一部(例えば1%)を受け取る事が出来る(出版社の負担)。
- 一つのISBN+売り上げ伝票Noは一つの共通IDにしか紐付け出来ない。
- 一つの共通IDは複数の電子書籍リーダーサイト(アプリ)に登録可能。複数人で異なる電子書籍サイトを利用することで1冊の書籍を共有出来るがそこは黙認する。
- ISBN+売り上げ伝票Noは譲渡可能(例えば書籍の価格の75%)。紙の書籍を購入する人は電子書籍のバックアップを諦めれば5倍購入出来る。紙が不要な人はこれを購入すれば紙の25%オフで電子書籍が購入できる。
- この場合でもISBN+売り上げ伝票Noが最初に登録された電子書籍リーダーサイト(アプリ)は価格の一部と受け取る事が出来る。
- 共通IDは個人と紐付けず譲渡も可能とする。
- 一つの電子書籍リーダーサイト(アプリ)に複数の共通IDを登録することを可能とする。
こんな感じでどうだろう?紙の書籍を購入したら電子書籍がついてくるなんて昔から言われていたが実は既に実現しているのだろうか?共通ID自体の盗難管理や電子書籍データのダウンロード元となるサーバーの管理、売り上げ伝票の共通化等、解決しないといけない問題はあるが
- ユーザーは電子書籍が読めなくなる不安が減り購入が促進されるのではないか?
- ユーザーは1冊の価格で紙と電子の両方が確保出来ることで紙の書籍の購入が促進されるのではないか?
- 紙が不要なユーザーは電子書籍を安く購入できるので販売が促進されるのではないか?
- 価格差を考慮すると紙を購入する人の方が多くなる、すなわち書店への回帰になるのでは?
- 電子書籍化に伴う保管場所問題の開放から書籍の販売が促進されるのではないか?
- 電子書籍が不要なユーザーは電子書籍部分を譲渡することで多くの書籍を購入できるので紙の書籍の販売が促進されるのではないか?
- 電子書籍リーダーサイト(アプリ)の開発が収入になるの電子書籍リーダーサイト(アプリ)の開発が促進され使い易い電子書籍リーダーサイト(アプリ)が増える可能性とそれに伴う読書習慣の改善から書籍の販売が促進されるのではないか?
とかなり強引ではあるが書籍の販売促進が見込まれるのではないか。書籍購入に回される資金が増えない限り出版業界の収益改善は見込めないが電子書籍のリスクが軽減される、メリットが強化されることで購入が伸びるのではないだろうか?