随分と長いことATOKを使っている。PCもAndroidもiPhoneもATOKである(iPhoneに関しては保守切れの買い切り版を使用しているが)。そんなATOKだが常にバージョンアップを行っていて2023年2月1日に「ATOK for Windows」の最新バージョンが出た。そんなATOKの細かい機能は公式サイトを見てもらうとしてそもそもWindows、Mac、Android、iPhoneの変換エンジンにどのような違いがあるのか調べてみた。なお買い切り版ではなくサブスクのPassport版を対象としている。
ATOK for Windows | ATOK Passport |【公式】ATOK.com
が公式サイト。現時点では最新状態になっていないか?
新機能・追加機能 | ATOK Passport |【公式】ATOK.comを参照した方がよさそう。
「ATOKハイパーハイブリッドエンジン」という最新エンジンになった。「ディープコア2」という変換エンジンに「ATOKパーソナライズドコア」を融合させたとのこと。「ディープコア2」がディープラーニング技術で変換の基礎能力を上げた(AIを活用して文脈解析を強化)ものでそれに「ATOKパーソナライズドコア」でユーザー毎の利用頻度を加味する感じか?
ATOK for Mac | ATOK Passport |【公式】ATOK.com
Mac用のATOK。変換エンジンは「ATOKディープコアエンジン2」。少し遅れてWindows用と同じになるだろう。
ATOK for Android [Professional] | ATOK Passport |【公式】ATOK.com
Android用のATOK。変換エンジンは「ディープエンジン」と「ディープコレクト」。「ディープエンジン」は「ATOKディープコアエンジン2」の前の世代のエンジンかな。2017年に出たエンジン。「ディープコレクト」は入力時にタッチミスがあっても正しい内容に修正して変換してくれる技術の模様。
ATOK for iOS [Professional] | ATOK Passport |【公式】ATOK.com
iOS用のATOK。変換エンジンに関しての記載がない。ただタッチミスは自動補正してくれるらしいので「ディープコレクト」相当の機能はあるか?ただiOS標準のIMEにもタッチミスの自動補正はあるらしいので変換能力に関してはあまり差がないかもしれない。キーボードの位置調整はATOKの方が自由度が高い。
ATOK for Android | ATOK Passport |【公式】ATOK.com
Android用のATOK。変換エンジンに関しての記載がない。タッチミスの自動補正もないので「ディープコレクト」相当の機能もなし。2007年の「ATOKハイブリッドコア」あたりの技術か?
プレミアムかベーシックか
以上が検索エンジンから見た各種ATOKの違いだがATOK Passportには料金プランとしてプレミアムとベーシックがある。ATOK for Windows、ATOK for Mac、ATOK for Androidはどちらのプランでも使用出来るがATOK for Android [Professional]とATOK for iOS [Professional]はプレミアムプランでしか使用出来ない。料金の差は現時点で330円(税込み)/月。WindowsとMacに関しては変換エンジンは同じで利用出来るクラウドサービスに違いがある。言い換えればクラウドサービスが不要ならベーシックで十分である。iOSはプレミアムでしか利用出来ないが変換エンジンが古いタイプ(?)のようなのでそこまでの価値があるのかどうか。一番の悩みどころはAndroidか。性能的にはProfessionalの方がよさそうなのだがAndroidでそこまでの長文を入力するかどうか?月額プランなら1ヶ月単位で切り替えられるのでとりあえず1ヶ月使って見るというのもありか。
ちなみにどのATOKであってもなるべく長文で入力した方が文脈から正しい変換をしてくれるらしい。
ATOKとは関係がないのだが「ディープコア2」「ATOKディープコアエンジン2」「ディープエンジン」あたりの統一性の無さは日本語入力のシステムを扱う企業としてはもう少し気を使った方がいいのではないだろうか?それとも実は別のものなのだろうか?