Googleに頼らないWebサイト運営

作成日:2019/03/03 更新日:--/--/--

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Googleの問題

最近、GAFAの支配が問題というような取り上げられ方がしているが一口にGAFAとといってもそれぞれ問題の質が違っていると思う。個人的に以前から問題と思っているのはGoogleの個人情報の扱い。Googleが広告企業である限り集めた情報は他の企業に売られる。その情報の集め方にも問題があると思っている。Googleのサービスを利用してその対価として情報を渡すのはサービス利用の対価としてしかたがないと思っている。しかし実際はGoogleのサービスを利用していなくてもGoogleに情報が渡る。Webサイトの運営者としてはサイトがどのように閲覧されたか情報が欲しい。これを手助けするためのツールとしてGoogle Analyticsというものがある。サイトにアクセスしてきた端末の情報を集めてサイトの運営者に提供する。これだけならまだいい。問題は複数のサイトがこのサービスを利用しているためGoogle側には誰がどのサイトを利用したかという情報が蓄積される。そしてその情報が広告主に売られる。サービスを提供されたのはサイトの運営者と広告主。サイトを訪れた人は何もサービスの提供を受けていないのに情報を取られている。また情報の取得はGoogle Analyticsだけではなく広告(Google AdSense)でも行われているしCAPTCHA(呼ばれる読み難い文字を入力する例のアレ)がGoogleのサービスを利用している場合がある模様。他のWebツールでも行われているかもしれない。

Webサイト運営者の対応

このような状態をWebサイト運営者は放置してよいのだろうか?極論すると企業は顧客の情報を売り渡していることになる。その意識はあるのだろうか?Webサイトを運営しているということはサーバーの情報にアクセスすることが可能である。ということは少し工夫をすればある程度の情報は取れるのである。Webサーバーのアクセスログを取得する、javascriptで情報を取得する等。ちなみにjavascriptで情報を取得するのはGoogle Analyticsも同じである。そして最近有名なCoinhiveもjavascriptである。Coinhiveではサイトの閲覧者に知らせず行っているということも問題の一因なのでGoogle Analyticsもこの先、問題視される可能性は高い。そういう意味では自前のjavascriptも同様なのだがこちらはあくまでもWebサイト運営者が取得しているという違いがある。これをNGとしてしまうとサーバーのアクセスログもNGである。もっともGDPRではそこも対象になっているような気もするが。また、Google Analyticsのような他のサイトで情報を取得する方法は次にあげるサイト閲覧者側の対応で情報が取得できなくなる。そのような対応をとる閲覧者が増えると正しい解析ができなくなるので早めに対応をした方がいいと思うのだが。

Webサイト閲覧者側の対応

Webサイトを見に行くと情報を取られる可能性がある。かと言って見に行かないわけにも行かない。ではどうするか?一つはブラウザを変更する。Firefoxは強力なプライバシー機能を売りにするブラウザでトラッカーを常にブロックする設定とする。こうすることによりGoogle Analyticsは追跡ができなくなる。この場合、正しく動作しなくなるサイトがあるようだがそもそもそんなサイトの作り方をする方に問題があると思うが。なお、EdgeやChromeのプライベートブラウジングモードではGoogle Analyticsは回避できない。もう一つはGoogleへの通信をファイヤーウォールで遮断する方法だがこちらはマニアックなので一般的にはお勧めしない。

また、検索を行う際にGoogle以外の検索エンジンを使用する等の対策もある。Googleの検索は利用者毎(ログインしていなくても)検索結果に細工をしているらしい(フィルターバブルと呼ばれている)。Google以外の検索エンジンとしてはマイクロソフトのbingやDuckDuckGoがある。bingもフィルターバブルがあるようだがそもそもの目的の「Googleに情報を渡さない」という趣旨からすれば一応は目的を果たしている。DuckDuckGoはインデックス情報はbingのものがベースのようだが結果を返す処理はbingとは異なっている模様。実際にDuckDuckGoで検索を行うと当サイトが上位にきたりする(コラッ!)。

当サイトの対応

当サイトの対応としてはGoogle Analyticsは止めた。機能を使い切れないし見たい情報とズレもあるので。Google Search Consoleをどうしようかと思ったがあれはWebサイトの利用者がGoogleで検索した場合の情報でトラッキングを行っているのではないのでそのままにする。閲覧者がGoogleを止めれば情報は入らなくなる。Google AdSenseはメインのサイトからは外していく方向。ブログには残そうかと。またお小遣いは欲しいのでアフィリエイトとしてA8等を貼る。当サイトのアクセス数では広告収入はサーバーの維持費も出ないのだが。またGAFAに限らずプラットフォーマーの優越的地位の乱用という観点からは楽天もNGな感じはするが。サイト内検索もDuckDuckGoを使用している。bingにインデックスされていないページもあるのだが何故か検索結果には表示される。まあ、bingのインデックスがベースというだけで全てではないのだろう。

GAFAの全てを利用しないというのは極端なのでそこまでする必要は無いがとにかく独占、寡占というのは何かと問題を生みやすいのでWebサイトを運営する側、閲覧する側がGoogleに過度に情報が集中しないよう気を使った方がいいのではないかと思う。