AQUOS sense6とXperia 10 IVとarrows Nの中で自分の使い方に一番あっているのはAQUOS sense6かな。
- イヤホンジャックの位置とそれにまつわる音楽性アプリ:端末下側がいい。Xperia 10 IVは上側。arrows NはType-Cだがアナログなので一応下側と言えるか?Xperia 10 IVのイヤホンジャックは上側だがType-C DACを使用すれば下側からイヤホンを刺すことは可能なのでそれ単体ではそこまでのデメリットではない。組み合わせる音楽再生アプリで問題となってくる。端末をよく取り替えるので音楽再生にはプレイリストを使用している。またアプリに求める機能としてはプレイリストの読み込み、リプレイゲイン、ギャップレス再生が必須となってくるがその要件を満たすのがUAPP、Neutron Music Player、Poweramp、foobar2000あたりしかない。前3つはAndroidのSRCを回避してハイレゾ再生が出来るのだがここに落とし穴がありこの手のアプリはType-C DACを接続するとUSBデバイスを使用しするか聞いてくるのでいちいちキャンセルをする必要がある。arrows NにアナログのType-C・3.5mm変換アダプタを使用した場合はイヤホン扱いなので聞いてこない。そうなるとfoobar2000なのだがこいつはプレイリストから再生を行っていると別作業からの復帰時にたまに再生画面が曲を忘れていて別画面から再生画面に入り直す必要がある。
- 生体認証:ロック画面の解除と電源(というかスクリーン)のオン・オフは別のボタンの方がいい。電源ボタン一体型の指紋認証センサーだとロック画面の表示からスクリーンオフをしたいときに電源ボタンを押すとロック解除→スクリーンオフという流れになりモヤモヤする。Xperia 10 IVはロック解除時に振動するので尚更である。arrows Nも同様なのだがこちらは顔認証が使用出来る。なので指紋を登録せずに顔認証だけにしておけばそのあたりは回避出来る。ただこちらの顔認証も難がありスクリーンオンと同時に顔認証を行おうとする。なので意図せずスクリーンオンになった場合に顔認証を行い意図せず顔認証を行っているので当然かなりの確率で失敗し状況によっては失敗回数の上限になってしまいいざ使いたいというときに暗証番号を入力するハメになる。これらに対してAQUOS sense6は画面内指紋認証なので電源ボタンで生体認証はされないためロック画面からのスクリーンオフに問題がない。画面内指紋認証の成功確率自体がよくないという問題もあるがこちらは顔認証を併用することで回避できる。その顔認証もスクリーンをオンにしてから上スワイプを行ってから認証を始めるので誤って認証動作に入るという事もない。
- 本体サイズと重量:これはXperia 10 IVが幅67mmと小さく持ち易い。TPUケースを付けて69.8mm。AQUOS sense6がTPUケースを付けて72.2mm。arrows Nは何も付けずに72.4mmと少し大きい。重量はAQUOS sense6の156g、Xperia 10 IVの161g、arrows Nの171gとなる。
- カメラ:メインの広角カメラに関してはarrows Nのセンサーサイズが1/1.55型と一番大きい。次いでAQUOS sense6の1/2.0型、Xperia 10 IVの1/2.8型となる。ただしarrows Nは広角と超広角の2眼、AQUOS sense6とXperia 10 IVは広角、超広角、望遠の3眼となる。センサーサイズが大きい方が画質には有利とはいうものの画質はセンサーサイズだけで決まるものではなくレンズや画像処理エンジンを含めた総合力の勝負になる。AQUOSは昔から画質に関しては評価が低くsense7で大型センサー(arrows Nと同じもの)とR系のライカ技術の取り込みで評価が上がってきたところ(sense7は望遠がなくなったが)。そうなると望遠に超解像ズームを取り入れたXperia 10 IVがいい感じになるのか。
- ディスプレイ:AQUOS sense6は10億色対応なのだが色合いがおかしい。やけに黒が強いというかくすんだ感じになる。画質の設定で多少変更できるがそれでも少しおかしい。このあたりはあちこちのレビューサイトに書かれていた。arrows Nはリフレッシュレートが120Hzに対応している。対応しているのだが個人的にはあまりその恩恵を感じない。これはかなり個人差があるようで一度120Hzを体験してしまうと60Hzは使いたくないという人と比べればスムーズに感じるけどどっちでもいいという人がいるようだ。自分は後者。安上がりな感覚でよい😅
何をメイン機にするか
サイズ感のXperia 10 IVも捨てがたいのだがやはり操作性が性にあっているAQUOS sense6か。ディスプレイの色が気になるところではあるがこれも気にしなければ気にならないか。カメラはXperia 10 IVの方がよさそうだがどうせ一緒に持ち歩いているだろうから。arrows Nは今回あげたところ以外に電話周りでかなり拘って作っていてそこは気になるのだが特にサイズ感と生体認証周りの評価をひっくり返すまでには至らなかった。
AQUOS sense6とXperia 10 IVとarrows Nのカメラの比較
AQUOS sense6とXperia 10 IVとarrows Nで同じような画像と動画を撮ったので比較してみる。それぞれの記事にも各機種の画像は載せているが纏めて載せた方が比較し易いだろう。なお画角や光源の入り方が同じにではないのであくまで参考である。この辺を考慮せずにあっちは白飛びが激しいだのこっちは黒つぶれしているだのの評価をしているサイトが多いのは……
夜景
Xperia 10 IVが暗いのだがシャッタースピードがAQUOS sense6の1/20、arrows Nの1/25と比べて1/50と速い。ISOはその分あがっているとはいえ。ただでさえセンサーサイズが小さく不利なのに。LightroomカメラでシャッタースピードとISOを固定して撮影したものを比較した方がよさそうである。とは言え普通は標準のカメラアプリを使うだろうからこの結果だとXperiaは暗いところの撮影に弱い、という評価になる。レンズやセンサーといったハードウエアだけでなくどの程度のシャッタースピードやISOにするか等のソフトウエアの出来も影響してくる。ちなみにどの機種もマニュアルモードがある。さすがにRAW出力は出来ないっぽいがシャッタースピード、ホワイトバランス、ISO、フォーカスくらいは指定出来る。
動画
AQUOS sense6の暗所。フルHD。60fps。15748kbps。
Xperia 10 IVの暗所。フルHD。30fps。17870kbps。
arrows Nの暗所。フルHD。30fps。14145kbps。
静止画ほどXperia 10 IVが悪いという感じではない。AQUOS sense6が60fpsなのに映像ビットレートが15748kbpsと低いのが気になる。
AQUOS sense6。フルHD。60fps。15906kbps。
AQUOS sense6。フルHD。30fps。15844kbps。
AQUOS sense6。4K。25fps。31133kbps。
やはり60fpsと30fpsで映像ビットレートがほとんど同じ。画質とデータ量を設定するメニューがあるからそこの設定次第か?4Kはビットレートが下がるせいか逆に画質がよくない感じ。うちのPCはGTX-750なので4K出力には対応しているがディスプレイが1920x1080なので4Kで撮影する意味がないな。
Xperia 10 IV。フルHD。30fps。16911kbps。
Xperia 10 IV。フルHD。60fps(音声カットするのにWindowsムービーメーカーで編集)。31273kbps(編集前は30209kbps)。
Xperiaは60fpsと30fpsでビットレートが異なる。普通はこうだよな。なお60fpsにすると逆光補正が使えなくなる。
arrows N。フルHD。30fps。14138kbps。
arrows Nはカメラと違ってビデオで設定できる項目はほとんどない。
このクラスの端末だと動画はフルHD、30fpsを基本とするのが無難か。60fpsや4Kも撮影出来るが機能制限がかかる。テレビも30fpsらしいし。
AQUOS sense6とXperia 10 IVとarrows Nのカメラの比較(マニュアルモード)
各端末、標準のカメラアプリにマニュアルモードがあるのでシャッタースピード1/60、ISO400に固定して撮影してみた。また標準のフォトアプリで明るさ調節が出来るようなのでその結果とLightroomでの明るさ調節もしてみた。
AQUOS sense6
Xperia 10 IV
arrows N
補正をしていない状態ではarrows Nの画像は暗い。F値が0.1違うのでその差か?AQUOS sense6はEVが+0.8になっている。そこはAUTOのままだったと思うので調整が入ったか?その分、明るい。フォトで補正してもarrows Nはまだ暗い。Lightroomでの補正後はarrows Nはいい感じだと思う。AQUOS sense6は明るくし過ぎ。これは端末の問題というよりLightroomの問題か。そしてこのように暗い状態だとXperia 10 IVはノイジーである。等倍にするとよくわかる。これはセンサーサイズの違いが現れたという事か。対角線の長さ比だと約1.5倍間隔、面積比だと約2倍間隔。そう考えるとAQUOS sense6は頑張っている方か。