foobar2000の調子がイマイチ
音楽再生プレイヤーとしてfoobar2000を使用していたのだがたまに突然停止するという事象が。アプリのレビューでも指摘されていた。たまになのでそれ程問題ではないのだが他にいいものがないか探していたところFiiO Musicを発見。
FiiO Music
DAPとして(そこそこ?)有名なFiiO製の再生アプリ。調べて見るとFiiOのDAP自体がAndroidベースになっていた。FiiO製DAP専用のアプリかと思ったがiPhone用にもでているので汎用のものらしい。これを使えばFiiOのDAPと同じ音質に、はならないのである。
デジタルオーディオの再生
デジタルオーディオの再生は大雑把に表すとこんな感じ(合っている保証なしw)。
音源(mp3、FLAC等)→デコード→DSP(イコライザー等)→DAC→アンプ→スピーカー、イヤホン等
これを実装ベースにすると
音源(mp3、FLAC等)→デコード→DSP(イコライザー等)→ミキサー→デバイスドライバー→DAC→アンプ→スピーカー、イヤホン等
といったところか。アプリが担当するのはDSP(イコライザー等)まで。Windowsの場合、アプリがWASAPI排他モードに対応しているとDSP(イコライザー等)からデバイスドライバーに直接繋げることができる。しかしAndroidのアプリにはWASAPI排他モードに相当するものがなく必ずミキサーに入ってしまう。またmp3時代はエンコーダー、デコーダーの出来で音質が違うということがあったようだがFLACのように可逆変換だとデコード後の出力はどのアプリを使用しても変わらない。
話が少しズレるが、DSP(イコライザー等)部分で音は変わるがここで変わるのはもはや「音質」ではなく「音の好み」である。ではイコライジングを行わなければデジタルオーディオの音質は全て同じかというとそうでもなくDAC→アンプのところで音質は変わってくる。DACでデジタルからアナログに変換するのでここから後ろは昔ながらのオーディオ沼の世界である。DAPの音がいいのはここが専用のパーツになっているから。通信屋のQualcommではなかなか太刀打ちできないところ。もっともQualcommも買収で技術を手に入れ「Aqstic Audio」ブランドとして展開している。F-02Lで使用しているSnapdragon 450もAqstic Audioでハイレゾ対応、と思っていたのだが少々怪しいところが。今日現在https://www.qualcomm.com/products/snapdragon-450-mobile-platformを確認するとAqstic Audioの表記は消えてQualcomm® Fluence™ HD noise cancellation technologyという表記に。リンクしているPDFにはAqstic Audioの表記があるのでどちらが正しいのか?もしAqstic Audioが消え端末メーカーがAqstic Audioを元に「ハイレゾ」表記をしていた場合、そこも誤りになってしまうのだろうか?ま、「ハイレゾ」の定義自体、結構いい加減(数値的な基準はあるもののその他に聴感でOKならハイレゾだったはず)だしどのみち聴き分け出来ないし。
話を戻すとAndroidの場合、アプリの出力はミキサー(=Audio Flinger?こいつの出力は48kHz/16bitらしい)に入ってしまうので「音のいいアプリ」は端末の3.5mmジャックでは存在しない。USB端子の出力もミキサーの後ろになるので同様。ただしいくつかのアプリは専用のドライバーを使用することでミキサーを回避する。
FiiO Musicの設定
話がだいぶFiiO Musicからそれてしまったので話を戻す。音質が変わらないのであれば使い勝手と安定度ということになる。使い勝手に関して設定メニューから見ていくと
- オフタイマー
時間でのオフと現在の再生が終了したら停止が選択可能。 - メモリー再生
DAPと異なりオン・オフの設定しかない。オンにしていた場合、アプリの起動で再生が始まる模様。上手くいかないときがある。 - 曲をスキャン
端末全体をスキャンするか特定のフォルダをスキャンする。 - テーマ
いくつか選べる。 - イコライザ
オン、オフ指定とプリセット+ユーザー設定。 - Fiio Link
何と繋ぐのだろう? - ギャップレス再生
- フォルダスルー再生
プレイリストを作らないとアルバム単位でしか再生出来ないアプリが多いがこの設定をオンにするとアルバムを超えて再生する。 - 選曲時Now Playing
ついーとするわけではなく再生画面に遷移する。 - ロック画面のアルバムアート
これをオンにしてしまうとAndroidのロック画面の上にFiiO Musicの画面が表示されるのでロック解除まで2step必要になる。端末をDAPとして使用するならよいがそうでなければオンにしない方がよい。 - リプレイゲイン
foobar2000で設定したものがそのまま使用出来るらしい。 - USB出力モード
DAP用の項目かな?F-02Lではどのように設定してもCovia ZEALで再生出来なかった。 - HWA
Bluetoothの転送規格だけどF-02Lが対応していないのでは? - WiFiファイル転送
PC等とLAN経由でファイルの転送が出来る。 - ナビゲーションバーを隠す
ナビゲーションバーが隠れてジェスチャーで操作を行う。DAPならよいがAndroid端末では操作系が混乱するのでオフのままが吉。 - Language/言語設定
- データベースをリセット
- Bluetoothデバイスコントロール
何もない。何か繋いだら出るかな? - アプリについて
- 終了
アプリを終了出来る。
端末の文字サイズ設定によっては全ての文字が表示出来ない、DAP用と思われる項目が残っている等がある。操作体系は少し慣れが必要だが慣れてしまえば「これおかしいんじゃない?」というような項目はなさそう。歌詞を表示する機能もあるが手持ちの曲では表示されなかった。これもDAP専用か?安定度に関しても今のところ途中で止まるようなことはなくまあ合格か。ギャップレス再生、ハイレゾ音源の再生、リプレイゲイン対応と欲しい機能は揃っているししばらく使ってみる。HUAWEI nova 2に入れて設定を弄ってDAP化しても面白いかも。nova 2のDACはAK4736(384kHz/32bitまで対応)なので。