ダウンロード違法化

作成日:2019/03/30 更新日:--/--/--

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悪いのはアップロード?ダウンロード?

Coinhiveの件が一段落したらまたダウンロード違法化の話題が。漫画家の総意ではなかったとか刺激的なタイトルで記事が出てきた。一応目を通してみたが何を言いたいのかよくわからない。そもそも関係者全員の意見が一致するなどということは起こりえないのでどうあっても意見が割れている状態で判断することになる。今回の件では単純化してしまえば「現状を変える(規制する)」か「現状を変えない(規制しない)」かである。変えることによるメリットが変えないことによるデメリットを上回るのであれば変えるべきだがそうでなければそれなりに機能している現状を変えるのはよくないと思う。記事でも議論が不十分と言っていた。その上で記事を書いた人は「規制すべき」との意見のようであるが。しかし何故「違法」なのだろうか?それはアップロードが「違法」なのでそれをダウンロードした方も「違法」であると。一見すると正しいようだがそれでは「違法」にアップロードした側に対して何か手を打っているのだろうか?「漫画村」の場合もあれやこれや言っていたが蓋を開けてみれば何もしていなかったのではないか?街中で配っているチラシを受け取ったら違法なチラシを受け取ったと逮捕されるのである。配っている側をどうにかするのが先だろう。メジャーなものなら違法と思うかもしれないが「違法なものを配っています」と宣言する馬鹿もいないだろうから大抵は「合法です」といって配るだろう。そのようなときに即座に判断ができるだろうか?仕事ならともかく娯楽をそこまでチェックする人は少ないのでは?罪に問われたくないからダウンロードをしない。たしかに違法なダウンロードは減るかもしれないが合法と思ったものが違法だったら…

違法がなくなったら売り上げが増えるか?

そもそもアップロードであれダウンロードであれ違法なものがなくなったら漫画の売り上げは増えるのか?答えはノーだと思っている。その漫画にお金を払う意思のある人は最初からお金を払っているだろう。違法に漫画を入手している人はそれが無料だから入手しているのである。有料のものしかなくなれば漫画以外のものに移っていくだけだろう。そうは言ってもそもそもの違法行為を放置出来ないのでアップロードは潰そう。アップロードをしてる者が特定出来ないから取り締まれないというがこちらが特定などする必要はない。インターネットの世界で店を広げるにはドメインの取得やサーバーの調達が必要である。当然、契約行為になるのでドメイン管理者やサーバー提供者はアップロードをしている者から集金しているはずである。従って彼らに対して請求をかければよい。もちろん有無を言わさず取りたてるのではなく猶予期間を設けて支払えない場合はサイトを閉鎖する条件をつける。その場合、彼らはアップロードしているものに請求を行う。本当に支払ってくれるならラッキーである。受け取ったお金は権利者で分配すればよい。もはや「違法」ではなく販売代理である。当然、ほぼ支払いは行われない。その場合、ドメイン管理者やサーバー提供者は契約を打ち切るので違法アップロードは消えていく。国を跨がって請求なんかできない?国が法律を変えようとしているのだからそれくらいは出来るんじゃないの?

売り上げを増やすためにはどうすればよいか?

これで違法にアップロードされた漫画はなくなった。しかし先に言ったようにこれだけでは売り上げは増えない。無料だから読んでくれたがお金を出すまでの決断はしてくれない。何故だろう?無料だからとは言え読んでくれるという事は興味はあるということだろう。興味がなければ最初から読まない。読みたいがお金は払いたくない。そこには今のデジタル書籍に問題があるのではないか?デジタル書籍はそれを販売した業者と密接に繋がっている。販売した業者が撤退してしまうと読めなくなってしまう。これが大抵のデジタル書籍の形である。お金を払ったのにある日突然消えてなくなる。自分には何の落ち度もないのに。さすがにこれではお金を出すことに抵抗を感じてしまう。だいぶ昔から言われていて全く改善されていないようである。もはやこれを断ち切るしかないだろう。制約のないファイル形式で販売するのである。個人間コピーでマイナスになる分もあるだろうが購入した物が突然なくなるという恐怖が消えれば購入者も増えるのではないか。もちろん違法にアップロードして広く配ろうとするものは先の方法で潰していく。個人間のコピーでしか入手しない人はそもそもお金を払わない人なので安心感から購入する人が増えるだけの構図になる。どの販売業者から売れようが出版社と作者は関係がない。後は販売する業者間の競争だがこれは今でも行われている話なので何も変わらない。他所の業者で買われたものがウチのリーダーで読まれるのでリーダーの提供損になる?リーダーが使われることは次回の購入に繋がる。どこで購入した電子書籍でもどこのリーダーで読める。購入する側からすればハードルが一つ消えるのである。結果として売り上げの増加が見込まれる。

まあ、いろいろ問題はあるだろうけどこんな考え方もあるよ、と。タイトルから随分脱線したな。