格安SIMと格安スマホの話

最近話題の格安SIMや格安スマホ、よくわからないから使えないって人も多い。まあ、それはそれで正解だったりする。よくわからないのに使って「こんなはずじゃなかった」と後悔している人もいるらしい。
そもそも格安SIMとか格安スマホって何?ということだが、格安SIMとは格安電話回線と言い換えてもいいかもしれない。正確ではない部分もあるが大雑把に言ってしまうと以下のような話。

現在、日本で携帯電話の回線を持っているのはドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobileを含む)だけ。通常はこの3社と個人が契約をするのだが格安SIMはOCN等の事業者(MVNOと呼ばれる)がドコモ等と大口の契約を結びそれを更に一般の顧客と契約するのである。この時に使われるSIMと呼ばれるカードが格安SIMと呼ばれるものである。SIMには電話番号が書き込まれていてスマホ(実はFOMAでも使われている)が通信を行うとその電話番号でドコモなどが直接契約している顧客かMVNOを経由している顧客かを判断する。MVNO経由の顧客に関しては料金の徴収はMVNOが行う。
それでは格安SIMは何故安いのか?ドコモ等は契約者数に対して回線の量をある程度余裕を持って準備している。それに対してMVNOは詰め込めるだけ詰め込んでいる。だから一人当たりの料金を安く出来るし通信速度がドコモ等に比べて遅いといったことが起こる。また、ドコモ等は1ヶ月の通信量を7GBを基準にして料金を設定しているがMVNOは概ね1GBを単位として決めているため月あたりの単純な支払額はMVNOの方が少なくなる。1GBを超えて(高速)通信を行いたい場合は追加の料金を支払うことになる。ただし、その場合に7GB使用するとドコモ等より割高になる。もっとも最近ではMVNOも7GBのプランを用意していたりするし、その場合は前述のように詰め込み効果によりドコモ等より安い料金となる。

ここまでが格安SIMの話。次に格安スマホの話。

日本では昔から携帯電話機はドコモ等から購入していた。ビックカメラ等の量販店であっても「ドコモの電話機」を量販店で売っているだけである。こういう端末は基本的にその電話会社でしか使えないようになっている。いわゆる「SIMロック」である。これに対してドコモ等ではなく電話機の製造メーカーが直接電話機を売るよケースもある。これが「SIMフリー端末」である。このSIMフリー端末のなかで機能等を省いて安くしたものが「格安スマホ」である。なのでSIMフリー端末=格安スマホではない。なので格安スマホには明確な定義がない。だいたい3万円未満のものを格安スマホという感じか?それを超えてくるとミドルレンジ、6万円を超えるようなら高級SIMフリー端末だ。iPhoneはこの部類に入る。どのような部分で差をつけるかというと、CPUの能力、メモリ・ストレージの容量、ディスプレイのサイズ・解像度・仕組み、バッテリーの容量、GPS・ジャイロ等のセンサー類といった基本性能にかかる部分からカメラ、テレビ、おサイフ、防水といった付加機能まで様々である。では電話会社の格安スマホはないのか?現在のドコモ等から出ている端末はだいたいオーバースペックだと思う。FOMAの頃は機種間にそれなりに差があって安い端末もあったのだが最近の端末は全部入りの事が多くてそれほど差がつかない。それよりも全て8万円くらいの値札にして月々割のようなキャッシュバックで値段を調整している。個人的にはこれ、非常に問題だと思っていて本来4万円くらいの価値しかない端末に8万円の値札をつけてキャッシュバックで4万円にしている。結果的に顧客が負担するのは4万円だからいいだろう…はずがない。負担額が4万円になるのはあくまでも2年間使用し続けた場合である。仮に1年後に端末を買い換えるとキャッシュバックは2万円しか受けられず6万円を負担することになる。半年に1回は新機種を発表して購買意欲を煽るくせにだ。こういうのが嫌で最近は電話会社の新機種を買うことはなくなった。昔は結構買ってたけど今はSIMフリーだ。

ここまでが格安スマホの話(後半はSIMフリー端末の話だったが)。
ここまで読んでくれた方はわかると思うが格安SIM=格安スマホではないということ。最近は雑誌などでも格安SIM=格安スマホのような書き方をしているが、格安SIMx高級SIMフリー端末もドコモ等のSIMx格安スマホもありなわけだ。ということが言いたくて今回の記事を書いてみた。


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